何でも時短でいいのですか?
- 2018年09月16日
こんにちは!
メンタル・サポート協会です。
みなさんお盆休みは満喫しましたか??
少しずつ仕事初めの方もいらっしゃいますねーまだまだ残暑が厳しく、気合い入れて行きましょう。
さて、最近、『時短!』と言う言葉が流行っていますね。
お洒落に言っていますが、要は昔で言えば、『手抜き』ですね。
美容室の前にちょっとした看板があって、今回このテーマの記事を書こうと思いつきました。
それが、こちら!
(ちょっとリズムが悪かったのでアレンジ加えました(笑))
『手抜き料理はレンジでチン!
いえいえ、これは、時短です。』
いつもクスッと笑ってしまう言葉が書いてあるのですが、今日はこちらでした。
そこで今回は時短のお話。
お料理本でも家事本でもこの『時短』が大流行。
そして、ついには子育てにも時短が!!?
と言うのは、某アプリに
ささっと子育て的(名前を変更しています)と言うのがあるのです。毎日の赤ちゃんの状態のチェックや記録を残すことが出来るのは、よいとは思いますが、
なんと!赤ちゃんの泣き声をアプリにかざすと今何で泣いているのかが分かるシステムがあるそうです。さっそく、調べてみたら、本当にありました。
また口コミみたら、この泣き声の感知システムが悪いらしく、『上手く感知されません!なんとかしてください』とあったのです。
遊びでなら、良いですが、大真面目に使っている方々がもしかしたら大勢いるのかもしれません。怖い世の中になってきました。
赤ちゃんの泣き声で気持ちを汲み取ることが出来ないのなら、この先いったいどう育てて行くのでしょうか?
赤ちゃんは少ないほうで、お腹がすいた、眠い、構ってほしい、トイレくらいなものです。
これくらいの程度のことが分からないでは、子どもは、どんどんと表現力を付けていったら、こんな簡単なものでは済まされませんね。何百パターンを感知して貰わないといけなくなります。
子育てに限ったことではないですが、相手の立場にたって、考えることが出来ない人が増えているようです。想像力の欠如ですね。もちろん完璧に分かるわけはありません。親子関係でも他人なのですから。なんとなくしか分かりません。
しかし、そのなんとなくでも分からない親が、子どもを苦しめる原因になっていることがとても多いように思います。
想像力を働かせないで、人工知能のようなものに頼っているといつまで経っても学ぶことも成長することも出来ません。
分からないなら、とりあえず、全部試してみればよいのです。それをちゃちゃっと済まそうとする子育てになんの意味があるのでしょうか?
そんな子育てをして未来に何が残せるのでしょうか?何が楽しいのでしょうか?
子育てに向かない人もいます。想像力が働かない人、他人を愛おしいと感じとることの出来ない人、こう感じるところがある人は残念ながら、子どもは産まないほうが良いでしょう。
でも産んでから気付かされる人もいます。そんなに子どもが好きでないことに。。。
だからと言って赤ちゃんの時からちゃちゃっと済まそうとすると逆に後々大変苦労することになります。
料理なら食材で不味くなってもたかが知れています。我慢できるし、捨てればいいのですが、相手は人間です。
残念ながら、子育ての場合は、家事と同じように時短にはいかないのです。
せめて、5、6歳まではなるべく一緒にいる時間を増やして沢山手をかけてあげましょう。
このときのしつけがのちに価値観や人格が影響します。
食材だって、素材がものすごく良ければ別ですが、手をかけてあげると美味しく生まれ変わります。
時短にする意味をもう一度考えてみてください。それ以上重要な、充実した別なものがあるのかと。